すべて重荷を負うて苦労している者は、私のもとに来なさい。

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05 26

1.エルサレム包囲の中で

・イザヤ書を読んでおります。今日の箇所はイザヤ37章ですが、イザヤ書36章~39章の記事は列王記下18章~20章とかなり重複しています。そのため、今日は、列王記の記事も参照しながら、イザヤ37章を読んでいきます。37章にあるのは紀元前701年にユダがアッシリアの攻撃を受けた時の記事です。物語は36章から始まり、時の王はヒゼキヤでした(36:1)。世界制覇を目論むアッシリアはパレスチナ諸国を軍事占領し、今はエルサレムを大軍で包囲して無条件降伏を求めています。アッシリアの将軍は言います「ヒゼキヤが、『主は我々を救い出してくださる』と言っても、惑わされるな。諸国の神々は、それぞれ自分の地をアッシリア王の手から救い出すことができたであろうか。ハマトやアルパドの神々はどこに行ったのか。セファルワイムの神々はどこに行ったのか。サマリアを私の手から救い出した神があっただろうか。これらの国々のすべての神々のうち、どの神が自分の国を私の手から救い出したか。それでも主はエルサレムを私の手から救い出すと言うのか」(36:18-20)。「神に依り頼んでも無駄だ」とアッシリア王は自らの力を誇りました。ヒゼキヤはこの屈辱をイザヤに訴えます。「今日は苦しみと、懲らしめと、辱めの日、胎児は産道に達したが、これを産み出す力がない。生ける神をののしるために、その主君アッシリアの王によって遣わされて来たラブ・シャケのすべての言葉を、あなたの神、主は恐らく聞かれたことであろう。あなたの神、主はお聞きになったその言葉をとがめられるであろう」(37:3-4)。 (続き…)


カテゴリー: - admin @ 08時08分51秒

05 19

1.待つ群れへの聖霊降臨

・聖霊降臨節を迎えました。ペンテコステ、イエスの受難と復活から50日目、祈り続ける弟子たちの群れに聖霊が下り、弟子たちはいろいろな国の言葉で福音を語り始めたと伝えられています。エルサレムで生まれた福音が言葉の壁、民族の壁を超えて伝わり始める、という出来事が起こった、それがペンテコステです。使徒言行録2章はその日に起こった出来事を記しています。今日はペンテコステを祝うために、聖書日課のイザヤ書を離れて、使徒言行録を通して、福音を聞いていきます。 (続き…)


カテゴリー: - admin @ 08時23分08秒

05 12

1.国家的危機の中でのイザヤ召命

・先週からイザヤ書を読み始めています。今日が二回目で、イザヤ6章の召命記事を通して、イザヤがどのような人であったのか、また今日イザヤ書は私たちに何を語るのかを聞いていきます。イザヤが預言者として召されたのはユダのウジヤ王が死んだ紀元前740年頃でした。ウジヤ王は52年間ユダ王国を治め、その時代は平和な繁栄の時でしたが、彼の死後世界情勢は流動化し、戦乱の時代に入ります。北のアッシリアが世界帝国の道を歩み始め、パレスチナに支配の手を伸ばしてきたからです。ユダ国内にも次第に危機感が迫ります。そのような時、イザヤは召命されます。 (続き…)


カテゴリー: - admin @ 08時17分19秒

05 05

1.戦争に明け暮れた時代の預言

・今週から私たちは4回にわたってイザヤ書を読んでいきます。イザヤは紀元前700年頃、ユダ王国が国家存亡の危機にさらされている時に立てられた預言者です。同盟国北イスラエル王国は既にアッシリアにより滅ぼされ(紀元前722年)、ユダ王国自体もアッシリアに軍事支配され、いつ国が滅ぼされてもおかしくない、そのような時代の中でイザヤは預言しました。そしてイザヤの預言の言葉は新約聖書に最も多く引用されています。初代教会の人々は自分たちの置かれた状況を聖書、特にイザヤ書を通じて理解しようとしたと言われています。 (続き…)


カテゴリー: - admin @ 08時01分28秒

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